リスクを取らなければ、利益もない。だからこそ、リスク管理が大切となる。
1トレードで許容しきれる損失はいくらなのかを必ず把握して、リスクを取るべき。
- 具体的には、損切りポイントを必ず設定しておくこと。
- 「損小利大」となるリスク管理をするにはどうしたらよいか、自分で考えて答えを出すべきである。
むずかしいのは、それを設定することではなくて、守ることです。
FXには5つのリスクが内在
- オンラインリスク
決済したい時にネットと繋がらなくなるリスクは常にある。直接為替とは関係ないが、回線の問題、サーバーの問題、PCの問題、など要因は複数有りうる。 - 為替変動リスク
為替に値幅の制限はないため、状況によっては大きく変動する場合がある。思惑と反対の方向に大きく動けば、預託した資金を超える可能性もありうる。 - 金利変動リスク
スワップ金利目的でFXを始める場合もあると思うが、各国の経済状況や金融政策、又レートの変化も影響して、スワップ金利は日々変化する。
もらう予定だった金利が支払いになる場合もある。 - 流動性リスク
マイナーな通貨では特に決済できないことが有りうる。市場は売り手と買い手のバランスで成り立っており、流動性の低い通貨では決済できないということが有りうる。 - 信用リスク
FXの会社が破綻して預託金の全部又は一部が戻ってこなくなる可能性がありうる。
自分の使っている取引会社が破綻した際に顧客資産が保全されるしくみ(信託保全)がとられているかは重要。
スプレッドが大きく開いたら取引を避けるべき
なぜ朝7時前後にスプレッドが開くのか?
これも流動性リスクの一つと言えますが、世界の為替取引市場の日付変更の時間である7時前後は、スワップ計算などがされる時間でもあり、システム保護のためにもスプレッドを大きく取る傾向があります。
このほかにも、急激な取引が行われた場合などに、スプレッドが大きく開くことがあります。
こういった状態で取引することは、手数料を多く取られるのと同じことですから、急激な変化をしたときや朝の日付変更時間帯の取引はできるだけ避けるべきです。
全額信託保全されている会社を選ぶべき理由
FX会社がもし破綻したらどうなるの?
と心配する顧客のために、多くのFX業者では信託保全を導入している。
信託保全を分かりやすく言うと、FX会社が倒産した場合でも預けた資産が守られる仕組みのこと。
FX会社は顧客から預かった資産と会社の資産を分割保管することは義務付けられているが、信託保全までは義務付けられていない。又、信託保全と言ってもいろいろな形式があり、スキームの違いによって、倒産した際に保護される資産の割合や内容は違う。
投資家にとっては、どのような状況になっても資産の全額が守られることを望むだろう。
FX会社の信託保全の内容については、FX会社のサイトなどに記載されているので、確認しておこう。
信託保全の内容
- 完全信託保全:顧客から預かった証拠金全額を金融機関の信託口座に移して管理する方法
- 一部信託保全:顧客から預かった証拠金の一部を金融機関の信託口座に移し、残りを自社で管理する方法
- 分別保管:全ての証拠金を自社で管理する方法。
為替で大損する場合の行動パターンは
投資の損益は常に時価で計算しなければならいが、含み損を損益として計算せずに維持し続ければいつかは戻るという考え方をしていると、レバレッジをかけた取引では超ハイリスクとなる。
注文方法を極めてリスク管理
成り行き注文:今の値段で売り買いすること
- 指値注文:今よりも有利な値段を指定して注文
例えば今1ドル110円だとして109円になったら買いを入れるということ - 逆指値注文:不利なレートになった場合に損切りする値段を指定しておく
例えば今1ドル110円で買いのポジションをもっているとして、109円に下がったら損切りするということ - IFD注文(IFDone)イフダン:指値注文に利食いか損切りをセットにして注文
例えば今110円だとして109円になったら買いを入れて、それが110円に上がれば利益確定する。又は109円で買いを入れた後108円に下がれば損切りするという方法 - OCO注文(One Cancel the Other Order)オーシーオー:片方の注文が約定したらもう片方の注文は取り消すという注文 今持っているポジションが111円に上がったら利確、109円に下がったら損切りという注文
- IFO注文:指値注文にOCO注文を組み合わせた注文指値でポジションを取り利食いと損切りをセットにした注文 IFD注文は利食い又は損切りのどちらかの設定だが、IFOは指値で買いを入れ、利食いと損切りの両方の指定をする方法。
- トレール注文:相場が反転してしまっても利益確定したり、トレンドが反転せず上昇を続けている場合はストップ注文を相場に合わせて調整していくなど、自動売買的なトレードが可能となる
スリップを防ぐために
急な値動きになった場合に、注文した金額で決済されず予想より損失が大きくなってしまうことを「スリップ」と呼んでいます。
その要因はFX会社が決済に必要な口数を確保出来ていない、又はシステムがマーケットの変動に対応できていない等の理由が考えられます。
シンプルで良い対応策は
預り金が多くシステムが安定している大手会社を選ぶことです。