ここだけ見ておけばOKなポイント3つ
- 現在の問題点
- 今後は3つに再編
- プライムに昇格する銘柄に着目せよ
現在の問題点
東京証券取引所の区分見直し、いろいろ理由があるが、一言でいうとわかりにくいから分かりやすく整理するということ問題点は以下の2点
- 東証1部の銘柄が多すぎる
- 現行4市場の特徴があいまい
現在の区分は以下のようになっているが、区分の特徴をきちんと説明出来る投資家は少ないという。

今後は3つに再編
2022年4月4日からプライム、スタンダード、グロースの3つにする。
問題点を解消して分かりやすくし、投資家の資金を呼び込むのが東証再編の目的といえる。

プライムに昇格する銘柄に着目せよ
東証1部に相当するのが、プライム市場だが、プライム市場の位置を継続出来るかどうかが大きな問題になることはなさそうだ。
- 東証1部からプライムに残れたとしても、上昇するとは限らない。
- 東証1部からプライムに入れなかったとしても下がるとは限らない。
では、何を見ればよいのか?
注目すべき点は
東証2部、JASDAQとマザーズからプライムに昇格する銘柄に着目せよ。
まず、業績が良くないとプライムには昇格できないので優良銘柄であることはほぼ間違いないのだが、プライムに昇格するとTOPIXの対象銘柄となることが大きい。
日銀の方針転換から日銀の買い入れ対象がTOPIXになったからだ。
現在TOPIXの対象銘柄は東証1部市場だが、再編後はプライム市場が対象銘柄となる見通しになっている。
となれば、プライムへの昇格銘柄は投資家からも高評価を受けることは間違いない。
つまり、1部以外からプライムに昇格する銘柄に着目すればよい。
プライム市場の新規上場基準(昇格基準)

プライム市場の上場維持基準

プライム入有力候補銘柄
[7906] ヨネックス 東証2部
[9436] 沖縄セルラー電話 JASDAQ
[7564] ワークマン JASDAQ
[4385] メルカリ マザーズ
郵貯銀行2022年3月期の配当前年50円から40円に減配
[7182] 郵貯銀行
資金運用収益の改善を目指す郵貯銀行
2021年9月3日現在
株価976円
PER14倍予想 PER(株価収益率)
PBR0.3倍 PBR(株価純資産倍率)
時価総額4.4兆
株主の89%は日本郵政である。流通株式比率を35%以上にしなければ、プライム市場に残れない可能性あり。
流通株式比率50%以上を目指す郵貯銀行は1.7兆円もの株を市場に放出しなければならない。
株価を下げさせないためには、配当を50円から40円に減らしてでも、自社株買いに向かうということか。
9月6日、日本経済新聞は日経平均定期入れ替えを発表
除外発表された銘柄
[3105] 日清紡ホールディングス
[5901] 東洋製罐グループホールディングス
[9412] スカパーJSATホールディングス
新規採用された銘柄
[6861]キーエンス
[6981]村田製作所
[7974]任天堂
東証の取引時間、30分延長軸に検討 午後3時半まで
日経新聞9月3日の記事によると東京証券取引所は午後3時までとしている現物株の取引時間を30分延ばす検討に入ったという。実現すればシステムの刷新を控える2024年となる見通しだ。