先日3万円の大台を超えた日経平均株価
googleの検索トレンドを調べてみると、「日本株」の検索回数はうなぎ登りの上昇傾向を示している。

この状況が意味するところは、少なくとも日本株に関心が高まっているのは間違いないということだ。
日経平均、最近の上昇率
CNBCは2021年になってからの上昇率比較を報じている。

2021年これまでの上昇率をアメリカ、ヨーロッパと比較すると
日経平均は10%上昇
S&P500は4.2%上昇
ヨーロピアンストックは3.43%上昇
日経の上昇率突出しているのがわかる。
では、これからも上昇はつづくのか?
2020年の3月に底を打った日経平均はその後上昇したが、夏から11月にかけて再び下落。
しかし、年末に上昇傾向となり、2021年の年明けからは上昇し続け、ついに3万円の大台を超えた。

EWJ(米国で人気の日経平均ETF)のチャート
これは長期的目線で見るとテクニカル的にも上昇トレンドだ。
外国人機関投資家の興味を引く理由
- 2021年になって3万の大台を超えた
- 日本株に関する検索率が上昇を続けている
- テクニカル的にも上昇トレンド
これらの理由から、今後、数年内には失われた30年を取り戻し、バブル期の1989年の株価まで回復するという見方が強まってきた。
日経225銘柄中で2021年、年明けから高騰した株トップ5は何か?

それは、2020年に下った株はワースト5だった。
そういう記事をBloomBergが報じている。

[4902]コニカミノルタ
[1605]国際石油開発帝石(INPEX)
[7731]ニコン
[7752]リコー
[7762]シチズン時計
この5銘柄に共通する点は
- 日経平均採用銘柄である。
- 伝統的な銘柄である。
- 何れも株価は低め(約1000円以下)
この5銘柄が今後も伸びるかどうかは分からないが、ファンダメンタル的にまだ伸びしろを多く残しているのはINPEX、ニコン、シチズンかもしれない。
日経平均は株価の高い銘柄の影響を受けやすいため、この5銘柄の影響は少ないと言えるが、それでも採用銘柄ということが今年に入って買われた原因の一つになっていると思われる。
このように、不調の伝統銘柄にも人気が集まっていることが日経平均の注目の高さと価格の底上げにもつながっている。