まずはこの意味を知らないと困る、専門用語解説
レバレッジ
レバレッジとは倍率のことでFXが低額で始められる理由はレバレッジのおかげだ。証拠金を担保に、預けた資金の何倍もの取引ができるようになっているのだ。
なぜこのようなことが可能かといえばFXでは差金決済を行っている。顧客の損失が証拠金額に達した時にはポジションが強制的に決済されるようになっておりFXの会社はポジションにかかる総代金を受けていなくてもリスクが釣り合うため少額の資金でのトレードが可能となる。
レバレッジは「てこの原理」と訳されていて、使い方次第では大きな利益を生み、また大きな損失を被ることにもなりうる。また一般的にはハイレバ(倍率の高いレバレッジ)はリスクが大きいと思いがちだが、仕組みをよく理解すれば、有利に使うこともできるようになる。
レバレッジとは持ったポジションに対して拘束されている資金の割合を示しているということ。
大切なのは自分の持つべきポジションの数や量であってレバレッジが何倍の取引ができるかを考えるのではなく、自分がどれだけの損を許容できて、それが、何ポイント動く分に相当するかを理解しておくことだ。
こうして、自分の資産の額と取っていいリスクの関係、実際に取っているリスクがどうなっているかを計算してコントロールすることができていれば、ハイレバだから危険とかローレバなら安全ということではないことに気づくだろう。
強制ロスカット
一定割合以上の損失が発生した場合、金融商品取引業者が投資家保護のためにトレーダーの意志とは無関係に強制的に決済(損失を確定)して、損失を証拠金内におさめるシステム。
強制ではなく投資家が自分で設定できるロスカットもある。
必要証拠金とロスカットの関係
建玉必要証拠金とは、建玉を立てるために、取引単位あたり最低限いくらの資金が必要かを指しており、通常は建玉を建てると証拠金率が何%(パーセントというように表示されています。
またそれは、保有している建玉を維持するために必要な金額のことも表します。
FXで、レバレッジを最大限まで使えば一般的には手持ち資金の25倍程度の取引ができます。(海外のFX会社では100倍以上で取引できるところもあります。)
当然レバレッジによって必要証拠金率は変わり、例えば1ドルが100円のとき, レバレッジ 25倍で10,000通貨を売買すると必要証拠金は、100円×10,000通貨÷25=40,000円(証拠金率100%)ということになります。
この証拠金維持率が一定の水準を切ると、ロスカットが行われます。ロスカットが行われるのは取引している証券会社によって異なり。100%未満であったり、50%未満であったり様々です。
各社強制ロスカット基準例
- DMM FX
: 証拠金維持率が50%以下 - GMOクリック証券 : 証拠金維持率50%以下
- 外為どっとコム : 証拠金維持率100%以下
- ヒロセ通商【LION FX】: 証拠金維持率100%未満
- みんなのFX (トレイダーズ証券) : 証拠金維持率100%以下
※ 建玉(たてぎょく)とは、株などの金融商品を未決済のまま持ち続けている(ポジションを持っている)状態で売建玉(売りのポジションを持っている)とか買建玉(買いのポジションを持っている)などと言います。

pips(ピップス)とは?
今日はドル円で20PIPs取ったとか、そういう言い方をしますが、PIPsとはなんでしょう?
pipsはもともとpipの複数形、点とかサイコロの目と言った意味です。為替レートの最小単位で取り引き通貨の100分の1を1pipsといいます。
米ドル/円(通称「ドル円」という)で例えると1pipsは100分の1円つまり一銭になります。
為替では色々な通貨の組み合わせが考えられるので、変動幅をpipsという単位で表現します。
2WAYプライス
テレビのニュースを見ていると「円相場は1ドル110円10銭から110円15銭の間で取引されています。」
こんなフレーズをよく耳にする。このとき110円15銭の方が買値で110円10銭の方が売値となっている。
このような表示方式のことを2WAYプライスとよんでいる。
スプレッド
買値をASK(アスク)売値をBID(ビッド)といい、このアスクとビッドの差をスプレッドという、この分が取引コスト、実質上の取引手数料である。売り買いをする時はスプレッド分がマイナススタートとなるので、スプレッドが小さいほど投資家にとっては有利となるが、スプレッドは市場の状況により変化する。
一般的に取引量が多いほどスプレッドは狭くなり、少なければ広くなる傾向にある。ドルストレートなど取引量の多い通貨はスプレッドが狭く固定されていることが多い。
値動きした時の値幅やスプレッドの幅は全ての通貨に共通で使えるPIPsとかポイント(最小の価格単位)でいい表す。
なぜ朝7時前後にスプレッドが開くのか?
世界の為替取引市場は日付変更の時間だからです。この時間はスワップ計算などがされる時間でもあり、システム保護のためにもスプレッドを大きく取る傾向があります。
スプレッドが大きく開いた状態で取引することは、手数料を多く取られるのと同じことですから、急激な変化をしたときや朝の日付変更時間帯の取引はできるだけ避けるべきです。
ポジション
買うことをロングと言い、売ることをショート言う。
又、何かしらの通貨を売り買いしている状態をポジションを持つと言い。
買いのポジションなら、ロングのポジションを持っていると言う。建玉とポジションは同じ意味
ポジションの取り方は大きく分けて2種類
- 順張り(じゅんばり):順張りは「トレンドに沿ってエントリーする方法」
- 逆張り(ぎゃくばり):逆張りとは「トレンド転換を狙ってエントリーする方法」
歩み値(あゆみね)
約定価格(ポジションを取った時)の価格のこと。
スワップ金利
通貨間の金利差調整分のことです。 一般的に、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買えば、2通貨間の金利差からその差額を受け取ることがでる。 逆に、金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を買えば、その差額を支払うことになる。
スワップポイント(金利差調整分)と呼ばれる2通貨間の金利差から得られる利益のことです。
日本は超低金利政策をとっていて銀行に預けておいたとしてももらえる利息は微々たるもの。しかし、海外通貨の場合は年間で3%~5%の通貨もあり。FXの大きな魅力の一つである。
ではスワップ金利で実際にいくらもらえるか?
日本の金利が仮に0.2%で豪ドルが2%(金利差1.8%)、為替のレートが75円だったとすると、一日にもらえるスワップ金利は
75×10000×1.8%÷365≒37円 ということになる。
金利は毎日ついているが、実際にもらえる日はFX会社の決済日によるので、2、3日後にまとめて支払われる場合もある。
レンジ相場「ボックス相場」とも呼ばれる
マーケット全般で使われる用語で、一定の変動幅の範囲内で価格(値段、レート)が上がったり下がったりを何回となく繰り返えす相場のこと。
スキャルピング

小さな値幅を取る取引手法で、1回の取引に得る利益がかなり小さい取引を一日の内に何回も繰り返すことで利益を積み上げていくスタイル。取引画面の前に一定時間拘束されることになる。
スイングトレード
2、3日から数週間の短期間で売買を完結させるトレード手法。
ドルスト(ドルストレート)
外国為替取引において、米ドルが絡んだ通貨ペアのこと。
クロス円
米ドル以外の外国通貨と日本円の組み合わせの通貨ペアをいいます。
ドル円はドルストレートの中に含まれるので、クロス円とは言わないのです。
通貨コード
FXで一般的に使われているアルファベット3文字の記号
これは、国際基準である「ISO 4217コード」としてISOによって制定されている。
例えば、日本円は日本を表す「JP」と円を表す「Y」を組み合わせて「JPY」と表記します。
下記に、一般的になじみのあるものだけ上げてみた。
- USD アメリカ合衆国ドル
- EUR ユーロ
- GBP UKポンド
- JPY 日本円
- CAD カナダ・ドル
- AUD オーストラリア・ドル
- ZAR 南アフリカランド
- MXN メキシコ・ペソ
- TRY トルコリラ
- NZD ニュージーランド・ドル
- CHF スイス・フラン
- CNY 人民元
- DKK デンマーク・クローネ
- HKD 香港ドル
- KRW 韓国ウォン
- MYR リンギット(マレーシア)
- NOK ノルウェー・クローネ
- NPR ネパール・ルピー
- PHP フィリピン・ペソ
- RUB ロシア・ルーブル
- SGD シンガポール・ドル
(もちろん、他にも通貨記号はあり、ユーロや香港ドルの様な特殊なケースを除けば、国の数とほぼ同数の通貨が存在する。)
ユーロに統合されて廃止されたもの
- DEM ドイツマルク(ドイツ)
- FRF フランス・フラン(フランス)
- GRD ドラクマ(ギリシャ)
そして、金、銀にも通貨コードがある。
- XAU 金
- XAG 銀
トレール注文
現在値からの”値幅”を注文価格として指定する方法。
ファンダメンタルズ
金利の動向など為替に影響をもたらす国の経済状況や、政治動向など、経済指標には常に目を光らせておく必要がある。
オシレーターとトレンド
分析系の用語として使われる。
- オシレーター系の指標:オシレーター(振り子)の最大値や最小値で反発が起こるという指標。
- トレンド系指標:トレンド(流れ)を示す指標 一般的なのが、移動平均線を引いて分析する指標。
動意
動意とは値動きのない状態から動きだすことを動意といい、動き出した状態を動意づくという。又動く気配がないことを動意薄と表現する。
流動性
FXにおいて売り買いのしやすさのこと、流動性はどの通貨を買うかにもよるが、FX会社などのインフラが影響する場合もある。流動性の低いマイナーな通貨はリスクが高いことになる。
難平(ナンピン)
ナンピンは相場が逆に動いた時にもう一回エントリーして取得単価をならすこと。
ボラティリティー
ボラティリティー(Volatility)とは、価格変動の度合いや状態を示す言葉、「ボラティリティーが大きい」というのは、変動が大きいという意味で、「ボラティリティーが小さい」というのは、変動が小さいことを意味します。
このボラティリティーを標準偏差で数値化し、それをリスクの度合いとして捉える理論も存在する。つまり、ボラティリティーが大きい場合はリスクが高く、ボラティリティーが小さい場合はリスクが低いと判断するのが一般的。
スリップ
急な値動きになった場合に、注文した金額で決済されず予想より損失が大きくなってしまうこと。
その要因はFX会社が決済に必要な口数を確保出来ていない、又はシステムがマーケットの変動に対応できていない等の理由が考えられます。
シンプルで良い対応策は
預り金が多くシステムが安定している大手会社を選ぶことです。
ブラックフライデー
アメリカの祝日サンクスギビングデー(感謝祭)11月の第4木曜日の翌日に広く行われる大セール、を「ブラックフライデー」と呼びこの日からクリスマスなどの年末商戦が本格化する。この日から黒字になるという意味なのだ。 つまり、ブラックフライデーのブラックは黒字の黒から来ている。 このブラックフライデーから始まる消費の動向がこの時期のアメリカの景気指標として注目される。
エリオット波動
相場は「上昇5波・下降3波」という周期性をもって動き、そして、それぞれの波は更に小さな「5波・3波」で構成されている。というフラクタル構造をエリオット(ラルフ・ネルソン・エリオット)は発見した。
エリオットはフィボナッチ数列を最初に採用した人物としても、知られている。
エリオット波動の第一人者といえばロバート・プレクター
1980年代のプレクターは天井と底をズバリ言い当てるなど、その的中率の高さで話題となった。
エリオット波動とは

第1、3、5波の上昇で第3波が長くなりやすく、一番短くなることはない。
第1波の上昇を完全に打ち消すような第2波の下落になることはない。
第4波の下落は第1波の波の頂点を下回らない。
—エリオット波動入門より—
エリオット波動で一番儲けた人間といえば、伝説のヘッジファンドマネージャーポールチューダージョーンズ
エリオット波動は相場の転換点を捉える手法だが、ポールはこの手法を使い1987年のブラックマンデーで大儲けiした。
トレードアイランド
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