代表性バイアスとは
一度「あるべき姿」を思い描いてしまうことにより、新たな情報がもたらされた後にも、その「あるべき姿」から逃れられなくなってしまう現象をいう。
そして、その囚われに気がついていない状態。
完全に回避することは難しいが、メカニズムを理解することで客観性を取り戻せるので、そういう現象があると知っておいた方がよい。
たとえば「気がする」と思ったとき、自分の中でイメージを作ってしまっていないか、一度振り返ってみるとよい。
具体的な例としては、常に2、3の例外を意識することで客観性を維持しやすくなる。
FX投資での代表性バイアス
もともと、代表性バイアスは、「行動経済学」の分野で研究されてきた考え方。
FXなどの投資の分野では、「予想がたまたま当たる」ことにより、それがあたかも真であるかのように思い込みがち。これが思い描いた「あるべき姿」すなわち「代表性」となりその思い込みから逃れられなくなる。
ゆえに、いつもそれが、本当にテクニカル分析などで理論的に導き出された結果による勝利なのか、それとも偶然の産物なのかを見極める必要がある。
代表性バイアスに気づかず、思い込みのトレードを続けていれば、損切りできずに難平をし続けやがて、大負けする。といった原因となりやすい。