FX取引に知っておきたい代表的な海外通貨と特徴
米ドル(USD)

世界の基軸通貨、取引量がNO1で注目度が高い。
動きは他通貨と比較しておだやかである。
米国の金利動向に敏感で、基軸通貨という側面から戦争やテロなどの「有事」の際に買われる傾向がある。
注目すべきポイント
- FOMC_連邦公開市場委員会
- GDP_四半期実質国内総生産
- 米国雇用統計
- 個人消費支出
- 小売売上高
ユーロ(EUR)

米ドルに次ぐ第二の基軸通貨で取引量も多く日本からの人気も高い。
値動きはおだやかな方である。
ECB_欧州中央銀行の動向に反応、又ドイツの経済指標の良し悪しに影響を受けやすい。
注目すべきポイント
- ECB_欧州中央銀行
- IFO_企業景況感指数
- ZEW_景況感指数
- GDP_四半期域内総生産
ポンド(GBP)

値動きの大きさが人気の通貨だが、ボラティリティが高い分初心者には不向とも言われる。
対ユーロとの取引量が多くユーロ相場に影響を受けやすい。
英国の金利動向やインフレ率に敏感に反応しユーロの景気悪化局面では避難先としてポンドが買われる傾向がある。
注目すべきポイント
- BOE_イングランド銀行の政策金利発表
- 雇用統計
- 小売売上高
- インフレレポート
- ユーロ圏内の主要な指標
豪ドル(AUD)

値動きが大きめで、他の主要通貨が不調の時に上がる傾向有
オーストラリアの売り上げの7割が中国であり、中国の経済動向に左右されやすい。
政策金利のインフレ率に敏感に反応、金、石炭、鉄鉱石などの資源が豊富な事から資源価格に反応する。
注目すべきポイント
- RBAオーストラリア準備銀行の政策金利発表
- 新規雇用者数
- 失業率
- 小売売上高
- 消費者物価指数
ニュージーランドドル(NZD)

豪ドルと似た動きをする。中国の影響も受けやすい。
金利が高く、で値動きも大きめ。
オーストラリア経済や政治の結びつきが強く、豪ドルと同じような動きをする。
中国向けの輸出も多いことから中国の景気動向に左右される。
注目すべきポイント
- RBNZニュージーランド準備銀行の政策金利発表
- HSBC中国製造業PMI
- 雇用統計
カナダドル(CAD)

比較的落ち着いた値動きの通貨
最大の輸出国である米国の経済動向の影響を受ける。
原油生産国のため、原油価格の動きにも左右される。
注目すべきポイント
- BOCカナダ中央銀行の政策金利発表
- 米国の経済指標
スイスフラン(CHF)

有事に買われやすい安全通貨
日本と同じくマイナス金利を導入している
スイスは永世中立国であることから、金融危機や地政学的リスクなどの「有事」の際の安全資産とされており資金の避難先という認識が強い。
スイス国内の経済指標よりは世界の動向に左右される。
注目すべきポイント
- 戦争、テロなどの「有事」の発生状況
- SNBスイス国立銀行の政策決定
南アフリカランド(ZAR)

世界景気や金相場の動向に左右されやすく値動きが荒い
金利が高く日本でも人気の通貨
金の輸出量が世界一で金の値動きに左右される。
国内の政情不安で、暴落する場合があり要注意
注目すべきポイント
- 米国の主要な経済指標
- 金相場の動向
- 南アフリカ国内の政情不安
各国通貨ペアの取引割合
- EUR/USD(ユーロドル)24.10%
- USD/JPY(米ドル円)18.30%
- GPB/USD(ポンドドル)8.80%
- AUD/USD(豪ドル米ドル)6.80%
- USD/CAD(米ドルカナダドル)3.70%
- USD/CHF(米ドルスイスフラン)3.40%
- EUR/JPY(ユーロ円)2.80%
- EUR/GPB(ユーロポンド)1.90%